2019年1月2日水曜日

2018年の読書

2019年が始まったので、2018年中に読んだ本の中から印象に残ったものを紹介する。 読書メーターの記録によればマンガも入れて140冊程度読んだらしい。

科学系では生物の本が多かった。 「CRISPR」の世界への影響も気になるところだが、 「タコの心身問題」で沸き起こった頭足類への興味が目下のブーム。 「新しい植物分類体系」や 「新たな魚類大系統」などゲノム解析技術の進展とともに変わっていく分類学は読んでいて意外に飽きない。

数学では、年の前半に計算幾何学、後半に数の体系についての本を多く読んだ。 N.J.Wildberger「Divine Proportions」は幾何学から長さと角度を追放しようという試み(平方根とか三角関数無しで済ませようということ)。 O'Rourke「Computational Geometry in C」は少し古いが良書。 後者では、彌永昌吉「数の体系 上, 」が新書ながら一番詳細な記述だった。 全体的な流れをつかむのには足立恒雄「数とは何か そして何であったか」が良かった。 通底するのは、計算できない対象を扱うことへの反省。

コンピュータ関係はあまり読まなかったと思う。 Python の本を数冊と、「プログラミングRust」くらいか。

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