以前、円分体って名前がそもそもどうなんだという記事を書いた。 雑にまとめると、円分体と呼ばれている体は有限巡回群の有理数を係数とする群環を考えれば良く、その有限巡回群の自己同型群による不変部分環が係数体に一致してしまうし、もう複素数とかそれに引きずられた名称とかいらないだろう、という話だった。 しかし群環という構造はちょっと特殊すぎて応用が利かないので枠組みを広げてみたい、というのが今回のもくろみとなる。
一番重要だったのは群が作用して不変部分環を考えられる部分だったので、有限集合とそこに作用する群があってそれをうまく環の世界に持ち込めれば良い。
そこで、多変数多項式環とその変数の入れ替えという作用を考える。
例としては、すぐに複雑になってしまうので3変数多項式環
不変式はいくつもある。
基本対称式
簡単に見て取れるように
環ではなく体について語りたいのだが
おまけで
まとめ
複素数体の中にある方程式の解を添加するのではなく、多項式環に群を作用させて不変部分環(の商体)を取ることでガロワ理論的なことはだいたい語れるのではないか。 複素数はむしろ不変式を具体的な数に置き換える特殊化の結果として登場するのではないか。 といった見方は、聞いたことはないのだけれど、当然すぎて語られていないだけなのか。
ところで不変式論のお勧めの本はありますか。 考えてみたら、不変式論は暗黒通信団でしか入門していないので。