スキップしてメイン コンテンツに移動

"Collatz" 主要項予想

Collatz 予想では、奇数ならば3倍して1を足す、偶数ならば2で割る、という操作を繰り返す。

「奇数 x を3倍して1を足す」というステップを 1+x+2x と分けてみる。 2x って何だろう? x+x? x より小さくしたのと、x より大きくしたのに分けると等差数列ができる。 x は奇数なのだから 2k+1 と書くと解り易い。 1, k+1, 2k+1, 3k+1。 中の2項の和と外の2項の和は等しい(から後で2で割られる)ので、中の2項の和だけ計算すれば良い。 (もう一度 x に戻すと)足されるのは (x+1)/2。 だいたい x の半分を足すのか。 偶数の方は…半分を引く。

というような道筋で、Collatz 予想の変換は偶数奇数合わせて1つの式で書けることに気付いた。 \(\DeclareMathOperator{\ceil}{ceil}\) \[x - (-1)^x \ceil(\frac{x}{2})\] もちろん \(\ceil\) は「切り上げた整数」の意味の天井関数。

調子に乗って複素関数として \[z - e^{i\pi z}\frac{2z + 1 - e^{i\pi z}}{4}\] などと書いたら複素力学系の話として広がるんじゃないかとか思ったが、手計算が大変なのでこの方向は後回し。

ところで、これ天井関数やめたらどうなる? つまり切り上げのための補正をなくして主要項を取り出してみよう。 と思ったが、そうすると \((-1)^x\) の扱いに困るので \[x - (-1)^{\ceil(x)} \ceil(\frac{x}{2})\] だと思って \[x - (-1)^{\ceil(x)} \frac{x}{2}\] つまり、切り上げて奇数ならば 3/2 倍し、切り上げて偶数ならば 1/2 倍することにする。

たとえば 7 → \(\frac{21}{2}\) → \(\frac{63}{4}\) → \(\frac{63}{8}\) → \(\frac{63}{16}\) → \(\frac{63}{32}\) → \(\frac{63}{64}\) → \(\frac{189}{128}\) → \(\frac{189}{256}\) → \(\ldots\)。 最終的に1の周辺をふらふらするように見える。

1の周辺に落ち込んだらそこから出られないのは、\((0,1\rbrack\)区間の数はせいぜい\((1,\frac{3}{2}\rbrack\)区間までしか上がれず(上がれない奴らは\((0,1\rbrack\)区間にとどまる)、そこは切り上げたら2の領域なので半分になって\((0,1\rbrack\)区間の中に戻されるから。

元の Collatz 予想で長持ちする例である 27 は、 27 → \(\frac{81}{2}\) → \(\frac{243}{4}\) → \(\frac{729}{8}\) → \(\frac{729}{16}\) → \(\frac{729}{32}\) → \(\frac{2187}{64}\) → \(\frac{6561}{128}\) → \(\frac{6561}{256}\) → \(\frac{6561}{512}\) → \(\frac{19683}{1024}\) → \(\frac{19683}{2048}\) → \(\frac{19683}{4096}\) → \(\frac{59049}{8192}\) → \(\frac{59049}{16384}\) → \(\frac{59049}{32768}\) → \(\frac{59049}{65536}\)。 と先ほど計算した 7 よりは長いが、1未満に落ち込んだ。 やはり何から始めても1未満に落ち込むのでは?

"Collatz" 主要項予想

任意の正数について、切り上げて奇数ならば3/2倍し、切り上げて偶数ならば2で割る、という操作を繰り返すとそのうち 1 未満になる

が成り立つのではないだろうか(名前は適当に考えた)。 もとの Collatz 予想ではループする可能性が捨てきれないが、 こちらはループの可能性が分母の2冪が単調に増加していくという理由で排除できる分、発散してしまうかどうかに集中できる。

このブログの人気の投稿

「函数」音訳説について探してみる

Twitter に書こうかと思ったが、ちょっと長くなるのでこっちに書くことにする。 「函数」が音訳というデマと、本当の語源 というブログ記事について ツイートされてるの を見た。 詳しい内容はリンクを辿って読んでみて欲しい。 その記事中の「函数」音訳説という部分で、引用されているものが意外と新しい1980年代以降のものなので、さすがにもっと古いだろう、と探してみた。 1. 武部良明「漢字の用法」(1976) このほか武部良明『漢字の用法』(角川書店1976)にも同様の記述があるという(未確認)。 とあって、たまたま同書(三版)を持っているので調べてみた。 「関数」ではなく「関・函」の項にあった。 「函」は「いれる」意味。 したがって、「函数」という漢字の組み合わせからは、「対応して定まる数」という意味は出てこない。 「函数」については function という原語の音 fun を、「函」の音カン(現代中国語 han)で写したものとされている。 これに対し現代表記の「関数」は、全体の意味を「かかりあう数」と考え、「函」の部分を、同音で「かかりあう」意味の「関」に書き換えたものである。 2. 遠山啓「関数を考える」(1972) 近所の図書館で見つけた。 会話体の文章の中で、先生役が言っている。 はっきりはわからないが, 中国語の発音では function と似ていて, しかも意味も近いらしいのだ. 3. 遠山啓「数学は変貌する」(1971) 2012年にちくま学芸文庫から出た「現代数学入門」所収。 「関数を考える」が中学生ぐらいを対象にしたシリーズの一冊なので、そこでいきなり初披露ということは無いだろうと見当をつけて遡って探した。 機能とは簡単にいうと働きです。 ライプニッツが初めてファンクションという言葉を使った. ライプニッツはドイツ人ですが, ドイツ語は当時はいなかの言葉みたいで, フランスが文化の中心であったから, フランス語で書いてありますので, フォンクション (fonction) です. もとは日本では「函数」, あとになって「関数」と改めたのです. なぜこんな函の数という妙な言葉を使ったか, これは中国からきた字です. 中国人は各国語を音まで似せて訳すことがうまい. フォンクションは中国語で函数を中国読みしますと非常に似ているのだそ...

2025年の読書

読書メーターの記録 によるとマンガも入れて101冊。 久しぶりに年100冊に乗った。 前年からの勢いのままに菌類関係の本をいくつか読んだが深澤遊の「キノコとカビの生態学」「枯木ワンダーランド」は面白かった。 後半はファーブル昆虫記を読破した。岩波文庫の古い訳で読んだのが良かったのか良くなかったのか。 数学関係は、前半表現論の本を読んで表現とは加群のことであるという言葉で何だかすっきりした。 年の終わり近くはラングランズ予想というか楕円曲線と保型形式とガロワ表現とみたいな内容の本をいくつか。「ラングランズ予想」というそのものズバリなタイトルの本も出たのでその内読みたい。 マンガは、「ヴィンランド・サガ」も「アルテ」も「推しが武道館に行ってくれたら死ぬ」も完結して、読み続けるタイトルが少なくなってきた。

バス会社のキャラクター登場時期

東京のバスの行き先表示にある時期に一斉にマスコットの絵が付くようになった、ような気がしていた。 調べてみたら、登場時期には幅があったようだ。 都バス: みんくる 平成11年1月18日に都バスが75周年を迎えたことを記念して一般公募し、日本全国から集まった2,457点の中から選ばれました。 東急バス: ノッテちゃん 2011年、東急バス株式会社創立20周年を記念し、東急バス・東急トランセの従業員と、その家族たちの投票により制定したイメージキャラクター「ノッテちゃん」です。 小田急バス: きゅんた 2012年9月に誕生した、小田急バスのマスコットキャラクターです。 西東京バス: にしちゅん Q 誕生日は? A 2013年10月1日 神奈川中央交通: かなみん 2014年3月に誕生した、神奈中グループのマスコットキャラクターです。 関東バス: かんにゃん 平成26年夏に誕生した、関東バスのキャラクターです。 西武バス: エンジェ (いつ誕生したのか確認できず)